本と暮らせば 出久根 達郎 著

直木賞作家でありながら、古本屋店主である著者の本への愛が溢れるエッセイ。行ったことないけど、神保町の古本屋の薫りがします。古本屋巡りをした後で、美味しいカレーを食べて、喫茶店でコーヒーを飲む。そんなイメージがわきます。私は古本よりも新品がいいから、大型書店派かな。古着にも抵抗があるので…。それでも美智子妃殿下が、もしご自分の立場を忘れて自由に1日過ごせるならどうしますか?と聞かれ、「姿を隠して、神保町の本屋で立ち読みをしたい」とあるインタビューで答えておられた。という貴重なエピソードがあって興味深く読むことが出来ます。歴史上の人物や文豪の学校では習わなかったエピソードが満載で、漱石や太宰を少し身近に感じることが出来ます。自分が生まれる前の出来事や時代背景も知ることができて、タイムスリップした気分にもなれます。そう思うと、自分の人生の記録って、残しておいたら貴重な資料になるのかもしれない。手帳とか捨てずにとっておいて、読み返せるようにできたらなと思った。もう、来年の手帳出てますね。10月始まりか、1月始まりにするか考え中。毎日更新できるといいな。