禅 マインド ビギナーズマインド 鈴木俊隆著 松永太郎訳

瞑想がブームになっている。あのスティーブジョブズもやっているそうで、多くの著名人もやっている。またの名はマインドフルネス。過去も未来も関係なく、今という時間を生きる。そのための哲学でもあり、マインドでもある。書店には禅や瞑想について書かれた本がたくさんあります。私も何冊か持っています。この著書はスティーブジョブズが読んでいて、瞑想をする上で影響を受けたとされたものです。私自身、禅の本に興味をもったのは、熱心な仏教徒というわけではありません。自分の人生そのものをシンプルにして、認知の歪みを正したかったのだと思います。書かれていることは、一見抽象的でありながら、真理としては一貫しているように思います。人間は煩悩によって悩み苦しんでいる。その原因を突き止め、心を無にする。つまり生まれたばかりのまっさらな状態で何も考えないないようにする。そのための紆余曲折が書かれています。瞑想を始めたばかりの頃は、雑念がシャワーのように溢れるそうです。それがしんどくて辞めてしまう人もいるそうです。また、瞑想や座禅をすれば悟りが開けるかも、というのもそれが目的になってしまって、結果的には欲に繋がってしまうようです、それがかえって苦悩に変わってしまっては、元も子もないですね。この著書は、禅とは哲学や宗教である以前に、自分自身の学びだということをただひたすらに語っています。生きるということはどんな学問よりも難しく、答えが分からないものですね。だからこそ、シンプルに目の前のことに集中して生きる。そうすると、今まで退屈だといわれた概念が遊びに変わり、ひいては感謝に変わって行くのだと思います。全然関係ないけど、昔のアニメのタイムボカンシリーズで、「ゼンダマン」があったのを思い出しました。あっ 全然関係なかった。失礼、雑念が雑記張のようにでてしまいました。