となりのトトロ

もう何十回とみていて、セリフもストリー展開も殆ど知っている。それでも毎回新たな感動がある不思議な映画。大人目線というか、保育の視点で見ると、さつきとメイのお父さんの子どもとの距離感や関係性はとても理想的だと聞いたことがある。同じ目線を持ちながらも俯瞰して見守るというのでしょうか?穏やかで優しくどこか淡々と冷静。決して取り乱したり、怒ったりしない。森羅万象への感謝と礼儀もきちんと子どもに伝えている。また病気で入院しているお母さんも絵に描いたように優しくきれいな人で現実的ではない。近所の人達も、適度な距離感を持ちながらも、親切で押し付けがましくない。人とのつながりが昔はそれほど複雑ではなかったなかもしれない。トトロに会えて良かったね。というほのぼの系の映画ではなく、深いところで、さつきとメイは泣きそうな気持ちを抱えながらも、明るく健気に生きているのではないかと思います。メイちゃんがトウモコロシを持って、お母さんに会いに行こうと走ってる姿は何回見ても泣けますね。