あんじゅう 宮部みゆき 著

あの丸くて甘くて粒あん派かこしあん派に分かれるって、まんじゅうか‼ いいえ、前作の「おそろし」の続編、三島屋百物語の「あんじゅう」です。前作はおちかの辛い過去や、三島屋で働くことになった経緯が描かれていましたが、本編は、過去を乗り越え、百物語の聴き手として成長し、さらにお勝という、頼もしい仲間も加わりました。人の話を聞くというのは、簡単なようで難しい。身近な人には話せないことや、誰かに話すことで手放したい過去があるとすれば、三島屋のように信頼できて何の利害もない他人に傾聴してもらえると、心の荷物が軽くなりそうです。また、百物語はただ怖い話と片付けることができない人間模様が深いです。話して行くうちに、聴いてもらうことでさらに器から水がこぼれて行くように溢れてくる一種の高揚感も伝わります。中でも印象に残っているのは。、タイトルにもなっている「あんじゅう」の話です。くろすけという、臆病で警戒心の強い化け物と、紫陽花が咲いている隠居屋敷に住んでいる老夫婦との温かい交流です。くろすけのことが認識されていない時は、何者かの気配がするし、何の怖い妖怪なんだろうと恐怖が描かれていますが、くろすけを受けいれるようになってからの奇妙な共同生活は、可笑しくも温かい人と妖怪の交流になっています。それでいて寂しくもはかない世の理や、無常観も描かれていました。時代物の方が、伝えたいことを描きやすい。と
著者が言っていたのを思い出しました。人の体験を疑似体験することで、心の器は大きくなるのかもしれませんね。

となりのトトロ

もう何十回とみていて、セリフもストリー展開も殆ど知っている。それでも毎回新たな感動がある不思議な映画。大人目線というか、保育の視点で見ると、さつきとメイのお父さんの子どもとの距離感や関係性はとても理想的だと聞いたことがある。同じ目線を持ちながらも俯瞰して見守るというのでしょうか?穏やかで優しくどこか淡々と冷静。決して取り乱したり、怒ったりしない。森羅万象への感謝と礼儀もきちんと子どもに伝えている。また病気で入院しているお母さんも絵に描いたように優しくきれいな人で現実的ではない。近所の人達も、適度な距離感を持ちながらも、親切で押し付けがましくない。人とのつながりが昔はそれほど複雑ではなかったなかもしれない。トトロに会えて良かったね。というほのぼの系の映画ではなく、深いところで、さつきとメイは泣きそうな気持ちを抱えながらも、明るく健気に生きているのではないかと思います。メイちゃんがトウモコロシを持って、お母さんに会いに行こうと走ってる姿は何回見ても泣けますね。

クリームチーズ

キリのクリームチーズが好きで、ほぼ必ず冷蔵庫に入っています。因みに、日本で販売されているクリームチーズの中で、キリのクリームチーズが一番低カロリーであっさりしているそうです。冷蔵庫で半年持つらしいです。ここ最近チーズにはまっています。一番好きなチーズはモッツァレラチーズです。カプレーゼを初めて食べた時は、美味しくて感動しました。2番目に好きなのが、クリームチーズです。カロリーが低い割りにカルシウムやミネラルが豊富でクリーミーで食べ後耐えもある。チーズケーキにも使われていますね。子どもの頃、母とチーズケーキを作ったのを思い出します。生地はリッツを砕いたものでした。3番目は、スモークチーズです。スモークされた食べ物が好きで、燻製の独特の薫りやテイストは病みつきになります。以上、好きなチーズベスト3でした。チーズの話をしてたらキリがない。キリのいいところで切り上げます。

無花果

スーパーに無花果が安く売っていたので、買って食べました。まだまだ暑い日が続きますが、少しずつ秋に近づきつつあるのを感じます。色んな食べ方はありますが、私は断然生でそのままいただくのが好きです。たくさん食べると唇が痒くなります。栄養価も高く、美肌効果や貧血予防の効果もあり、風邪予防、二日酔いにもいいそうです。食物繊維も豊富で、女性にうれしい要素満載です。花が咲かないのに、実になるのも変わってますね。今のところは熱中症や夏バテはありません。たぶんですが、旬の果物から水分や栄養をとることが、結果的に理にかなっているのではないかと思います。今日はお盆休みでもあり、終戦記念日でもあります。亡くなられた方の魂を慰めるためにも、どうか命を大切に。平和な世の中のために、ネガティブな感情をなるべくもたないようにしましょう。言ってる自分がイライラしてしまうことがあるのでまだまだ未熟だなぁと反省するばかりです。

人生を変える「習慣」の力 斎藤孝 著

習慣とは、一朝一夕で身に付くものではなく、努力して、自らの意思で身に付けるもの。ルーティンは、日常のストレスを減らし、自信をつけるために必要なもの。時間に対する概念を変えることで、時間に追われることはない。そうわかっていても、面倒くさいときもあるし、疲れている時もある。確かに何にどのくらい時間がかかるのか、自分が集中して物事に取り組める時間はどのくらいなのかを把握することは、時間の管理に繋がる。また、やることをチェックリストにすることや、メモをとること、手帳を活用することで、やるべきことを忘れないようにする。仕事や生活において、現代社会はスピーディーさが求められる。マイペースな人間には、生き辛い世の中になってきた。自分の行動や仕事を見直して、習慣化できることはルーティンにして、ストレスを減らしてしまえば、少しはパソコンのヘッダーやフッターくらいの余白はできるかもしれない。習慣化することで、足るを知り、ストレスに負けない柔軟な強さを身に付けよう。

孤独の磨き方 植西聰 著

一人の時間楽しんでますか? 一人はいいですよ。仕事が終わって、家に帰り、コーヒーとお菓子でまったりする時間があるとほっとします。そこで一旦社会的な空間と遮断されるから落ち着きます。それでも人間は社会的でありながら、孤独な生き物なので、ある程度の社会性は必要不可欠だと思います。仕事は私にとって必要なものだし、人の中である程度揉まれることは仕方のないことだし、そこから学びや成長があると思います。私にとって、社会的や役割を果たし、一人の社会人として、人様と対峙するために、一人の時間は大切です。むしろ一人の時間がないとバランスがとれません。そんな一人大好き人間の存在を肯定し、尊重してくれているのが、「孤独の磨きかた」です。人は一人で生まれ、一人で死んで行くんです。一人上等じゃああ~りませんか?

8月6日

8時15分、広島に原爆が投下されて、73年になります。小学生の時、その日は登校日で、生徒全員で、黙祷を捧げ、一人一羽千羽鶴を折りました。また、蒸し暑い体育館で体育座りして観た「はだしのげん」は、子ども心にインパクトがあり、今でもあのショッキングで残酷な映像は覚えています。トラウマになる人がいるというのもわかる気がします。しかし、この映像がきっかけで、平和について考えさせられるようになりました。戦争体験者の人口は減り、記憶が風化してしまうのは、とてもおそろしいことだと思います。また、今の日本は戦前の様子によく似ているという意見も聞きます。平和って何でしょうね。今日は平和について考える日なのかもしれませんね。